番外編

管理職 → 非管理職への転職はアリか? 考えた結果を共有します。

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私は新卒で入った会社で管理職になった後に転職活動を開始しました。

転職活動中は様々な求人票を見ましたが、管理職、非管理職のどちらを目指して転職活動するのかは大きな悩みのポイントの1つでした。

本記事では、何を考えて、どのような結論を出したのかについてご説明したいと思います。

管理職のメリット

管理職か非管理職かを考えるにあたり、まずは管理職のメリットとデメリットを考えました。

まずはメリットです。会社や部門によって異なると思いますが、今までの経験から、管理職になると以下のようなメリットがあると考えています。

責任ある立場で組織運営、マネージメントの経験が積める
やはりこれが一番大きいかなと思います。管理職は担当する部門の組織目標を定め、それが実現できるように人・物・金の経営資源を活用する権限が与えられます。他部門や社外との折衝や、人材育成も任されます。このような経験は汎用性が高く、業界や職種がある程度異なっていても転職できる可能性が高まりますし、将来AIが発達して人間の仕事が奪われていったとしても管理職の仕事はなかなかすべてはなくならないと考えます。担当者としての仕事を一通り覚えた中堅社員の次のチャレンジとしても、自分の市場価値の向上や将来のリスクヘッジという意味でも、管理職の仕事には一定の魅力があると思います。
なお、非管理職の立場でも、ある程度の実務経験を積んでくると新人や後輩の指導や教育を任されたり、組織目標を立てることのお手伝いをするようになったりすこともあると思います。30代のときはそれでも十分良いと思いますが、40代になったら、責任のある立場でやっているかどうかが問われるように思います。

裁量が大きくなる
上司から言われたことをこなすよりも、自分でやるべきことを考えて実行することが好きな人は、なるべく上の立場になって裁量を拡大したほうがモチベーションが上がると思います。

視野が広がる
管理職になると経営目標と組織運営を結び付けて考えることが求められるため経営視点が身について視野が広がると思います。

さらなる高年収が望める
一般社員のままでは年収はどこかで頭打ちになると思いますが、管理職になって課長 → 部長 → センター長 のように昇進していけば、年収は上がり続けていきます。

管理職のデメリット

続いて管理職になるデメリットを挙げます。
こちらも会社や部門によって異なると思いますが、以下のようなデメリットがあると思います。

仕事量が多い
人手不足、ワークライフバランスの重視、ハラスメントへの注意などもあり、十分に労働力を確保できない状況下で部門の仕事量は減らない(むしろ年々増えている)となると、そのしわ寄せは管理職に来ます。管理職がやるべき仕事に加えて、部下がやりきれなかった仕事を代わりにやることになります。管理職だけいつまでも残っていて若手はさっさと帰るという光景も珍しくなくなりました。しかも、管理職は(深夜残業は別として)残業代の支払いがないという残念感。コスパ/タイパはどうしようもなく悪いと思います。

人材育成が大変
ワークライフバランスやハラスメント対応重視の風潮に加え、リモートワークの普及や人材の流動性の向上などもあり、ひと昔前の人材育成が機能しなくなっている気がします。若手のなかには副業を重視したり、投資でFIREを狙っていたりと、若いうちから本業にあまり真剣に向き合っていない人もいます。コスト削減の影響でなかなか部下を昇格、昇給させられなかったり、気のすむまで残業させられない状況では本業にフォーカスできないのも無理はないかもしれないですが、部下が育たなければ自分の仕事がさらに増えるので悩ましいところです。

他部門との折衝が疲れる
上述のような背景により、どの部門も余裕がないので、ピリピリしやすい気がします。

そのような状況に陥るくらいなら、いっそのこと非管理職を続けたほうが気楽でいいやという考えがあるのも頷けます。

結局、管理職に限定して転職活動しました

メリットとデメリットを眺めた結果、管理職に限定して転職活動を行うことにしました。管理職の仕事内容に強く惹かれているわけではありませんでしたが、40代前半に管理職の座を手放してしまうと、その後、やっぱり管理職になりたいと思ってもなかなかなれない事態も考えられ、将来的なリスクが気になったことが大きな理由の1つです。少なくともあと2~3年は管理職としての職歴を積んでおきたいと思いました。なお、仕事量が増えたり人材育成が大変というデメリットについては程度問題でもあるので、転職活動中に会社や部門長の考え方をきちんと見極めることにしました。

一方、求人票を眺めているなかで、エキスパート職にも興味を持ちました。「課長」「部長」ではなく「課長相当職」「部長相当職」というやつです。自己分析やキャリアカウンセラーとの対話を通じて、専門職としてのエクスパティーズを磨いていくことは自分の性に合っている気もしました。エキスパート職の役割や立場は会社や部門によって大きく異なり、現職の職場ではどちらかというと蔑ろにされている印象がありましたが、エキスパートを重用している会社も探せばけっこうあるようです。

そのようなわけで、管理職を必須条件として転職活動を行いました。ただし、「ライン管理職(候補)」か「エキスパート職」かは問わずに転職活動を進め、最終的に頂いたオファーの中から転職先を決めることにしました。

-番外編