今でこそ割とうまく転職活動が進んでいますが、実は10年以上前にも転職活動をして、転職失敗に終わった苦い経験があります。
当時も自己分析し、志望先企業を分析し、職務経歴書と履歴書を作って応募していきましたが、半分以上は書類選考で落ち、面接に進めたところについても内定獲得には至りませんでした。結局、私は会社の外に居場所はないとあきらめて現職にとどまったのですが、今になって当時の資料をみていたらいくつか落ちた原因のようなものが思いついたのでまとめてみたいと思います。
(1)自己分析が浅い
現職の不満については、給与を含む待遇、評価制度、世代間格差、上司との関係など、いろいろな角度から書かれていて、「あぁ、当時はよっぽど現職に不満があったんだな~」と懐かしく思いましたが、その不満と転職先に求めていることの間に乖離があることに違和感を持ちました。具体的には、「転職の軸は異職種へのチャレンジ!」という感じになっており、今にして考えると「異職種への転職に成功すると現職の不満が消えるのか?」という部分の答えがないまま転職活動をしてしまっているように思いました。転職によって叶えたいことが何なのか、それは現職の職場では叶わないのか、という観点での検討は少なくとも必要だったなと思います。
(2)応募先企業に一貫性がない
応募先企業リストでピックアップされている企業名に一貫性が感じられませんでした。業態もバラバラ、仕事内容もバラバラでした。当時の自分のことをあまり悪く言いたくないのですが、まわりからうらやましがられそうとか、何となく仕事が面白そうとか、そういった表面的な感覚で応募先を選んでいるように思えました。器用な人であれば、そういう選び方でも転職に成功できるかもしれないですが、自己分析の浅さも相まって私の場合は難しそうだと思いました。
(3)職務経歴書や履歴書に余計なことがたくさん書いてある
新入社員時代にこんな実習をしましたとか研修を受けましたとか、採用側からすればどうでもいいであろうことが色々と職務経歴書に書かれており、我ながら読んでいて恥ずかしくなってしまいました。履歴書の志望動機の欄に不自然に自己アピールが書いてあるのもいただけないと思いました。また、業態や募集ポジションが異なる複数の企業を受けているのに同じ職務経歴書を使いまわしていることからも、採用側に対する理解や配慮が足りていないと感じずにはいられませんでした。
(4)職務経歴書や履歴書に主観的な表現が多用されている
「●●を大変多く行いました。」「△△の機会が大変多く頂きました。」など、主観的な表現が多用されていました。読み手の心情としては、「大変多いってどのくらい多いの?」というところだと思います。
(5)異職種を受けようとしているのに現職の経験や業績を説明しすぎ
現職とは全く異なる職種を受けようとしているときであっても、現職の世界でしか通じないような業績の紹介を行っていました。一応、現職の経験や業績を一通り説明した後に、「現職で培った論理性やプレゼン能力は新たな仕事においても生かせます」みたいなしめくくりにはしているのですが、採用側からすれば、もっと募集職種に関係する経験の内容を知りたいと思いますが、その期待に応えられていないと感じました。
以上、10年前の転職活動のNGポイントを書き出してみました。慢性的に人手不足の業界なので、現職と同じ職種での転職であれば、おそらく10年前であってもどこかしらに転職できていただろうなと思いました。ただ、異職種(キャリアチェンジ)に挑戦するのは同職種の転職よりもハードルが高く、その高いハードルを乗り越えるだけの力がなかったのだと痛感しました。第二新卒ほど若くなく、かといって他の職種に応用できるほどの高い専門性や幅広い経験、引き出しを持っていませんでした。
10年前の自分に1つだけアドバイスできるとしたら、キャリアドバイザーを利用するのが良かったと思います。当時はインターネットサーチなどで独自に求人を見つけ出し、自分で応募書類を作成して応募していたのですが、そのような活動の仕方だと上記のような問題点を指摘してくれる人がいなかったため問題点に気づけなかったのだと思います。リクルートエージェントとかdodaの転職サービスを利用していれば私自身の転職活動に対して客観的にアドバイスやコメントをくれるので成功に近づくだろうと思いました。